2005年02月25日

意識の相違

 興味深い記事を見つけたのでTBしてみます。
 『ネトゲの未来/薫のラグナ日記

 なんと言うか、MMOに求めるものがそれぞれ違ってきているんですね。

・プレイヤーの視点
 楽しめる場を提供して欲しい。
 自分の強さを誇示したい。
 楽して強くなりたい。

 自分が一番、知り合い2番、それ以外はNPCと一緒でいてもいなくてもおんなじ
 とにかく自分の動きやすいように動いてくれる人にしか興味は無い

 

・運営会社の視点
 まずは知名度アップだ!
 とにかく儲かればいい。
 コストカットで最大利益を出せば大金持ち。
 (会員)数の力は偉大なのだ!
 お金を払ってもらえればとりあえずお客様。

・BOTer・RMTerの視点
 とにかく楽して稼ぎたい。
 他人なんて知ったことか。
 自分が手間暇掛けて稼いだものを売って何が悪い?
 稼げなくなったら見限るだけ。
 別に違法じゃないし。

 *****

 私もかれこれROを2年ちょっと続けてきました。
 RPGというカテゴリはあまり好きじゃなく、何でそんなシナリオを追っかけて予定調和&退屈な
レベル上げに勤しまないといけないのか…と思い、メジャーなRPGもほとんどプレイしませんでした。

 ROもリアル知人からの誘いが無いと、絶対にやっていなかったと断言できるくらい、RPGには
無縁な人間です。

 当然知人付きで始めた経緯もあり、定番の壁からのスタートでしたが、やっても全然楽しさは
感じられず、「なんでこんなことに熱中してるんだろう」と本気で思いました。

 しかし、共通の話題ができると人間関係って円滑にできるのです。
 話題に付いて行く為に色々覚え、ゲームと言うよりコミュニケーションの一つとしてやりこむ
ようになりました。

 でも、次第にマンネリになってきはじめた時、Zenyも貯まらなかったので、アコライトを作ってみました。
 ポタ屋さんとして稼いでみようと考えたのです。

 初めて全く知らない人と会話をしました。
 「やば、めっちゃ楽しい…」

 間違って飛ばしたり、ミスもたくさんありました。
 夜勤ありの仕事だったので、深夜から早朝に掛けて定位置で座っていると、いろんな人が
やってきます。

 お得意さんも結構いました。
 この時の気持ちってなかなか忘れられないのです。

 その後、臨時やイベントなど、たくさんのことを経験しました。
 初めて入ったギルドは知人だけでしたが、臨時を始めてから全く知らない人のギルドに参加したり、
結果としてギルマスとして他の人の取りまとめをするようにもなりました。

 これは、オフラインのRPGでは絶対にできないことです。
 AI制御で動いているキャラを仲間になんかしても、絶対に味わえません。

 ゲーム世界の中はファンタジーとはいえ、現実世界では当然収益を考える必要があるでしょう。
 その部分は全く否定しません。
 どこの誰であれ、道楽でやっていない限り無い袖は振れないのですから。

 でも、野暮なことを言わずに楽しむ為に参加している人はいるのです。
 その人たちの満足度を高めることが、エンターテイナーの使命ではないのでしょうか?
 気持ちよく払える1000円と、ドブに捨てる100円なら、前者が良いと言う人だって多いでしょう。
 日用品ではない以上、単純に「安ければいい」ではないのです。

 社名に「エンターテイメント」と入っているのに、罵詈雑言をぶちまけられる…。
 モチベーションが保てないのは分かりますが、それは果たして誰の所為でしょうか?

 これ以上溝を深めて欲しくない…。
 1プレイヤーの願いです。