今日ネット上でニュースを読んでいて納得できない記事があったので紹介してみます。
「さい銭泥棒：たった２円で２７歳男を起訴 神戸地検」-Mainichi-MSN
窃盗には未遂罪がある以上、例え0円でも起訴されると思うのですが…。
と、それ以上に納得できないのが、
「なぜニュースなのに記者の主観的な『たった』の一言が入っているのか」なのです。
そもそも、匿名掲示板で、各々の立場から好き放題な発言を行うのとは訳が違うのです。
少なくとも、報道と言う観点から、個人のプライバシーを丸裸にすることが出来る方たちです。
その方々が軽々しく、報道という事実の中に主観性丸出しな見出しをつけるのは許されないと
考えています。
上でも述べた通り、今回は結果として「2円しか入っていない賽銭箱で犯行に及んで捕まった」
と言うだけであり、ここに100万円入っていて犯罪が完遂していても、罪状の軽重はあれども同じ
罪なのです。それを考えられる以上、軽々しく「たった2円だったから…」云々と堂々とマスコミが言う
べき発言では無いはずです。
こういった報道が当たり前になることが、「罪の意識の希薄さ」を招いているとしか思えません。
事実を淡々と、克明に報道されることにより、罪や罰の意識より、俗に「世間体」とも言うべき「恥」
の意識が先に芽生えるのではないでしょうか？それによって、「悪いことをしても割に合わない」と感じる
人が多ければ、犯罪率は下がるはずだと考えます。ところが、マスコミ報道や一部バラエティ番組等で
後ろめたさも感じさせずに、さも当たり前のように取り上げることによって、「大した事ではない」とか
「バレたら謝ってお金を払えば済む」等と勘違いする人間が増えているのではないでしょうか？
「ネット上であるから…」と軽く考えすぎている結果なのか、客観性の物差しが変わってきているのか
は分かりませんが、どうも納得できず、最近のマスコミを懐疑的に見てしまう一因なのです。
もうちょっと色々書きたかったのですが、今日も帰ってくるのが遅かったのでまた後日にでも…。