今日仕事の合間にニュースサイトで、Napsterの日本語版のサービスが今夜始まる事を知りました。
中身はiTunesとかとほぼ同じような、音楽ダウンロード配信サービスなのですが、このサービス、月額固定で聴き放題というプランを始めるようなのです。
個人的に、iTunes自体良くできたソフトで、手持ちの楽曲を取り込んでMP3化させ、オリジナルCDを作成したりと結構便利なのですが、いざ楽曲を買おうとすると1曲あたり150円〜200円と、下手するとレンタルCDを借りて来る方が安上がりになってしまう訳で、なかなか及び腰になります。iTunes自体はかなり自由度は高いものの、Storeでは何曲かは試しに購入しましたが、なかなか大人買いまで行きませんし、どうしても「そこまで出すのならいっそ原盤を買ってしまう」という価格体系なのです。
今回、Napsterではそれが30日当たり、PCでの聴き放題のプランが1,280円、対応するポータブルオーディオに転送可能なプランが1,980円で楽しめるようなので、密かに期待しているのですが…。
但し、当然の如く一旦ダウンロードしたデータも、月会費の不要なコースにした段階で聞けなくなります。(笑)
とりあえず初回1週間は無料体験できるようなので早速試しています。
聞いた感想ですが、音質は特に悪いとは感じませんが、まだまだ邦楽は品薄のようなので残念で、今後の品揃えを期待したいところです。また、勿論これがビジネスとして成功すれば、同様のiTunesなどのサービスも月額固定制でのストリーム配信を考えてこないかなぁ…と思っていたりもしますが、音楽著作権に関しては特に権利者の調整が難しそうなんで、正直かなり頑張って欲しいです。
ただ、このNapsterって、昔は不正ファイル共有で訴訟沙汰になった経緯もあるんですよね。
実は初期のP2Pソフトが公開された当時に、何度か使用した事がありますが(本当は良くない事なんですが…汗)、ADSLに切り替えた当時で、ブロードバンドの方向性を垣間見た気分になれたのは紛れもない事実でした。
音楽配信サービスだと素人考えでも在庫コストや機会損失のコストを抑られる訳で、本来のアーティストと消費者の間に介在する要素を削る事が可能なのですが、中間の立場としてはひとたまりも有りませんから、どうしても持っている既得権益を振りかざして抵抗するのは仕方ない話なのかも知れませんが…。
特に不正を助長、推奨する気はないのですが、アンダーグラウンドな世界が技術を発展させるというのは事実でもあり、法律が後手に回るのも珍しくない世の中でもあります。家庭に光が当たり前のような時代になっている昨今、是非日陰の立場としてではなく、権利者と利用者が共に幸せになれるサービスとして発展して欲しいなと思っています。