2004年12月03日

【Comment】現実にも触れてみる…

 またもや閑話休題ですが…。

 最近アクセスログを見ながら思うことがあります。
 「火は消えてしまったのかな?」と…。

 公式サイトでミーティングの要旨を公開されましたが、あまり勢いが見えまてきせん。

 明らかに状況は変わってきています。
 言及しているサイトさんはほとんど増えていません。
 もちろん、1ヶ月経過して、旬は過ぎたのも理解できています。

 それ以上に危惧するのは、
 「良識や危機感を持つことすら諦めたのかもしれない…

 残念ながらそう感じてしまいます。

 さらにもう一点ですが、危機感の裏返しで他者の意見が見えていない方が増えた気がする点です。

 危機感をもっても太刀打ちできない…。
 自分の思惑通りには進まない…。
 間違った方向に世界が向かっているが、誰も止められやしない…。

 こう思い、匿名で他者に暴言を吐いたり、ゲーム内で傍若無人に振舞う…。
 怒りに任せて、ゲーム内で詐欺やテロ、人形遣いに成り下がる…。

 怒りを起爆剤に広まったこの流れは、残念ながら呆れに変わってしまったのかもしれません。

 怒りは起爆剤とはなっても、残念ながら怒りしか生み出しません。

 ガンホー社に怒りをあらわすことは誰だって出来ます。
 でも、ガンホー社は「場」を提供することしか出来ません。
 呆れている大半は、一部の「プレイヤー」でもあることは忘れないで下さい。

 ガンホー社は公園の管理人です。
 公園を維持管理する義務はあるでしょう。
 しかし、踏み荒らした花壇がいつまでたってもそのままになっています。

 でも、花壇を踏み荒らしたのは誰でしょう。
 公共の公園でを我が物顔で空気を乱しているのは誰でしょう。
 公園は決して自分の部屋ではありません。

 この世界は昔は寂れた公園でした。
 景色は良かったですが、未実装の機能もたくさんありました。

 でも、それ以上に住民が手作りでイベントを行っていました。
 まるで昔の町内会の催しのような雰囲気でしょう。
 出来ることは少なくて、小規模でも、空気は暖かかったように感じます

 空き地は昔も今もたくさん有り、絶景も少なくありません。

 そこに、目新しいアトラクションがたくさんやってきました。
 アトラクションで楽しむと、スタンプをもらえます。
 スタンプの数が多いほど、他のアトラクションも楽しめる仕掛けになっています。

 おかげで、人が一杯やってきました。
 良くない人もたくさんやってきました。

 アトラクションはとても混雑しています。
 でも、管理人の手が廻らなくて、並んでいる最中にカツアゲ恐喝割り込みなんでもありです。
 スタンプを貯めるに自分だけでは時間が掛かるからと、ロボットにさせている人も居ます。
 スタンプをどこからともなく異世界から手に入れる人も居ます。
 愉快犯がテロ活動まで行っています。

 アトラクション自体は人気なので、お客さんはたくさん居ます。
 でも、誰もがみんな、帰り道で口々に不満に感じていました…。

 それでもまた、みんな遊びに行くことを考えています…。 

 公園が汚いと嘆いて文句をつけるのも良いですが、どうせならせっかく来ている公園で楽しく遊ぶ
方法を考えたほうが前向きではないでしょうか?
 現実ならこんな感じでしょうか…。
 ・アトラクションは二の次で、森でお弁当を食べる。
 ・広場で野球やサッカーをする。
 ・鬼ごっこやかくれんぼでも良いでしょう。

 幸いにも、過疎MAPと呼ばれる場所はたくさんあります。
 そこでイベントをしても良いですし、気の合う仲間と楽しめる狩をしても良いでしょう。
 昔はラジオやドラマ、演劇なんかもイベントとして数多く開催されていました。
 時には、同職の働き振りを参考にするのに同職限定なども楽しいでしょう。
 ノービス集団で無謀に立ち回るのも良いかと思います。

 自分から動かなければ、所詮お仕着せのゲームシステムだけです。
 オンラインゲームの醍醐味は全くありません。
 装備やステータスを自慢することが、オンラインゲームの目的ではないはずです。

 対人線や攻城戦では図れない目的もあります。
 装備やカードのフルコンプリートでも良いです。
 商売好きなら露天命や買取命でも良いでしょう。
 製造好きなら、銘入り作品に思いをはせるのもまた良しです。
 どんな職でも全MAP完全踏破(証拠付)は難しいでしょう。

 もちろん、一部自己満足もあります。
 終わりの無いオンラインゲームは、誰の目標も結局は自己満足なのですから….

 こうやって楽しく遊んでいたら、普通のプレイヤーは神経質なまでに気にしなくて良いはずです。
 もちろん、管理人が危機感を持たないのは論外です。
 公園の管理人以上にお客さんが危機感を持っている時点で痛いのですが…。

 現在の日本でも残念ながら同じ事が起こっているような気がします。
 都会ではそういったお祭のような機会はほとんどありません。
 自分が他人を楽しませることなんて、普段の生活では残念ながら余り意識しなくなりました。

 個人主義を徹底しすぎて、自分の意見が出ない。
 公より個が何よりも重要である
 そういう雰囲気が最近痛いほど感じられます。

 そのせいで、目的意識が見えず、残念ながら生きることの気力を保てない方も居るようですが….。

 個性を認めることと、個人主義は違います。
 もちろんこれは現実世界では例え間違っていなくても確かに堂々とは恥ずかしくて言えないことです。
 口にした途端、明らかに浮いた存在でしょう。
  (既にお前が浮いているとか言う冷たい突っ込みは不要!)

 でも、「たかがゲームで」とは思われる方もおそらく居るでしょうけど、
現実に不可能なことだからこそ、ゲーム内ぐらいでは暖かい空気を感じたい。

 そんなときは是非、初めてこのゲーム内で辻支援を受けたときの事を思い出して下さい。

 『しない善よりする偽善
 ゲームの世界くらいそれでいいじゃないですか?
 ゲームの世界くらい偽善者の寄せ集めでも良いじゃないですか?
 少なくとも、この世界ではあまり稼ぐことなど考えず、いい人ロールプレイが出来るのです。

 この世界ではお金を持っていなくても飢え死にはしません。
 消耗品など、それなりのレベルのキャラが居れば収入で何とでもなります。

 ゲームの世界で人を騙すくらいなら、騙されたほうがまだマシです。
 騙して喜んでいる人を是非喜ばせてあげましょう。
 異世界の住人だと思うと多少気が楽でしょう。

 初期に携わられた大半の方は既に重力社を去られているようですが、おそらくこういった気持ちで
開発されたのではないでしょうか?
 システム屋としては詰めは甘いと思いますが、実装の意図やインターフェイス、背景などはかなり
評価は高いでしょう。それはこれだけの大騒ぎになっても、多くファンサイトが生き残っているという
証拠でも有るのです。

 今回の一件で、残念ながら引退や無期限休止を決められた方も大勢いるでしょう。
 逆に、「いつものことだ」と思って気になりながらも続けてる方もおられるでしょう。
 「1500円の価値は見出せている」と割り切ってこのゲームと付き合われている方もいます。

 どちらにせよ、同じゲームを楽しんできた人間として、けなしあいは見苦しいです。
 しかも、他力本願はもっと駄目でしょう。
 大事なのは自分で思う方向に、自分で向かっていくことです。

 自分の意見を棚上げするのであれば、その意見が違っても文句はいえません。
 日和見な態度で、失敗した人間を貶めるのなら、決してガンホー社や堀氏を馬鹿に出来ません。

 散々悪態をつきながらも、彼は矢面に立ちました。
 当然責任者として渋々かも知れませんし、本人は悪態と自覚していないかもしれませんが…。
 その部分は評価して良いでしょう。

 もちろん、途中で意見の思い違いや新事実が明るみに出て、考えが変わることはあります。
 そのときは変わったことを素直に認めれば良いだけの話です。

 公園で楽しむのも、入った公園にケチをつけるのも同じ1ヶ月1500円です。
 1500円も出すのなら、どうせなら楽しむ方向に向かいたいなぁ…。
 「1500円で楽しいひと時を買えるのなら安いものだ」と堂々と言える世界にしていきたい。
 辞めるときも、不満を心にもって辞めるより、「楽しい時間を過ごした」と言えるように辞めたい…。

 前にらぐなそあさんで見ましたが、
もし、そこにゲームを求めているならば。
――遊ぶときくらい、真摯になれていますか。

 ルールを破ることは出来ても、それで本当に楽しめるの?
 遊びにムキになるのではなく、真面目に遊びたいな…。と
 
 法律は当然破ると罰せられます。
 でもゲームでのルールは基本的には自分が判断です。
 スポーツでもそうでしょう。
 サッカーで手を使っても、バスケットボールを掴んで逃げても、ゴルフでスコアをごまかしても多分
楽しくなんてないはずです。
 確かに見栄やプライドはあるでしょうけど、不正をしてまで保ちたいプライドって何でしょう?
 そのルールを破ってまで行うゲームに、果たして意味はあるのでしょうか?

 BOTを使っているのは大半がRMTが目的でしょう。
 でも、RMTは買う人間が居ないと成立しません
 そういった意味で、気軽にZenyを買っている方も、同罪なんです。
 誰もRMTerから買わなければ、自然と廃業するのですから…。

 しかし、思いに任せて書いたのでかなり文脈が変なのですが、それもまたご愛嬌で…。
 基本的にきりが無いので内容は変更したくありませんが…。


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いいこと聞いた Blog: ラグナ個人的メモ
Date: 2004年12月06日 06:07
実際は聞いてませんが。 やはりROの中で自分なりの楽しさを見つけることが肝要なのかな その点ではわいわいがやがややりながらやってる自分は楽しさを多少は見出せているのではないのだろうか。 ギルドの皆さんや溜まり場で会う方々には感謝しています。 明らかに本気で...

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