2005年01月25日

【雑記】HAKOBAKOの消えた日

 先月取り上げましたが、昨日を以って「はこ箱」のサービスが終了となりました。
 このサイトでも、音声ファイルの置き場として活躍していただいた事もあり、かなり残念です。


 

 このご時世、家庭でも100Mbpsの帯域を引き込むことが簡単になり、HDDの容量あたりの単価も
かなり下がっていることもあり、セキュリティさえ解決できれば、自宅に大容量のデータをストレージする
ことも簡単な時代になってきました。

 そんな時代で、無料をベースに有料サービスとして採算ラインに乗せることは、かなり難しいのだと
感じました。
 業務向けの広帯域(帯域幅保証型)のサービスは、目が飛び出るほど高いのです。
 月額4桁程度で個人宅に光ファイバーが引き込める半面、企業が「接続が保証できている」ことを
前提に100MBpsクラスの回線を引き込んだ場合、軽く3桁くらい変わってくる
のです。

 そう考えると「広帯域時代にそれを売りにした商用サービスを運営すること」は非常に難しいのです。
 コンテンツが売りであれば、ストレス無く接続可能であれば特に問題は無いものの、ストレージ
サービスであれば「速度が命」
なのです。「有償で使っても良い」と顧客に思ってもらえないと、なかなか
採算ラインには乗らない訳です。

 あとははこ箱では無料パケットを乱発していた時期もあり、「コアユーザーがお金を落とさない」状態
で有ったのかも知れないなと思うのですが…。
 Blogで取り上げるだけでもれなく1万パケットプレゼント…というのはかなりやりすぎです。(苦笑

 当時もBlogを使っていたものの、結局応募はしませんでしたが…。
 それだけのパケット数を使い切るのに広帯域が必要になるので、運営的には悪循環なのです。

 今回は残念な結果となってしまいましたが、ビジネスモデルを見直した上で、再登場してもらえる
ことを望みたいと思います。
 このエントリーをこれまでのお礼の言葉に代えさせて頂きます。


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