2006年03月01日

【公式回答の考察】二次創作物ガイドライン

 現在jRO関連のファンサイトで問題になっている出来事があります。

 二次創作物のガイドラインを厳格に適用してしまうとスクリーンショットへの加工はトリミングと拡大縮小のみに限定され、文字入れすら認められないとの回答が有ったとのことで、一部大手サイトでの素材提供や画像削除が相次いでいました。

 本日20時30分付けで公式告知が有りましたが、ちょっと気になったので触れてみることにします。

 一応、何処の会社でも後々のトラブルにならないよう、厳格に規約を定めたうえで、その規約に従う形でルールを定めていると思います。但し、それは大半の場合はコンテンツを営利目的で使用されたり、盗用されたときの保険の意味合いが大半で、その規約を盾に個人利用を制限すると言う話はほとんど聞きません。
# かといって規約違反を推奨している訳ではありませんので念の為…。

 あと、ガンホー社と顧客との間にどうしてもわだかまりや溝が有ることも否めず、一種の敵愾心を持つ人も少なくない為、「坊主憎ければ袈裟まで憎い」と言う感じでガンホー社の対応全てに難癖を付けてしまいがちな方も中にはいるようです。

 ただ、ROと言うコンテンツの特殊性(特に同人系の作家さんも多いようです)もあり、明文化された規約自体が実効していなかったようにも思います。特に、素材やゲーム内画像を流用しての二次創作も多く、私も"偽"カード帳やヴァーチャル蒼函なんかを公開しておりますが、今回規約を見直してみると少々難があるかなぁ…とも思ったりもしました。

 で、今回どこかのサイトからこの「二次創作物ガイドライン」に対してガンホー社へ問い合わせを行ったところ、

・スクリーンショットへの文字入れ
・第三者キャラクターの名前を伏せる目的以外でのゲーム内画像(スクリーンショット)の改変
・ゲーム内画像を使用してのアイコン等の素材作成

 が一切出来ないとの回答があったようです。

 すると、素材をメインにしたサイトや、スクリーンショットに吹き出しや判りやすく図や印を付けた形での公開も厳格に解釈すればダメになります。この規定がそこまで厳格で有れば、イベント系のギルドは勿論、対談型で話を続けていくような日記系サイトでもこのルールに抵触する方も少なくないと思われます。

 その解釈を元に、幾つかの大手サイトにて暫定的に該当する画像を削除したり、公開中止したりする動きがあったようです。

 しかし、とりあえずは「一度公式のガイドラインに再度目を通した上で判断すれば、とりあえず公開は可能であるが、問題が有れば連絡を行うのでその際に修正するように」との回答でした。でも、それって「駄目って言われている部分は変わっていない訳だから、結局は駄目なんじゃないの?」と言う気もするのですが…。

 まぁ、いずれにせよファンの神経を逆撫でするような回答では、エンターテイメントを生業にしている企業にとって明らかにマイナスだと感じます。ただ、商用利用と非商用利用の中間に同人での利用があり、この部分の線引きが確かにデリケートなのだとは思いますが…。 


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